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10月某日、早朝の盛岡駅から2日目スタート。

まさかの快活での宿泊でしたので、すでに身体がボロボロでまだまだ寝ていたいところですが、この日はどうしても早朝スタートしないといけない行程。


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盛岡6:32発→宮古9:01着 山田線普通 キハ110系

1日に4本しかない宮古まで乗り通せる山田線に乗車。これを逃すと次の宮古行は11時過ぎまでありません。

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盛岡を発車して10分ぐらいでこのような景色になりますが、これはまだ序の口。

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ここ上米内駅までは盛岡市内で、列車の運行本数もそれなりに確保されていますが、ここから先は需要が極端に少なく、途中2駅が廃止されたこともあって、次の区界までの駅間距離が25.7㎞というJR東日本最長となっています。


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森の中を進んでいく山田線。綺麗なんですけどね。線路にめちゃめちゃ落ち葉が落ちているのが見えますよね。


はい、空転して速度が全く出ません。というか停まりそうになるレベル。

芸備線やら木次線やら、JR西日本で必殺徐行と呼ばれる
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地獄の25km/h制限がありますが、あれは25㎞/hも出せるんですよ。この画像の場所で言えば、1465m間25㎞/hで走ればその先は速度が出せることが確定しているんですよ。(いや1.4㎞って地獄のような長さだけど)

しかし山田線は落ち葉で強制的に速度が出せない状態。とりあえずこの上り勾配が終わるまではどうしようもない。ってか完全に停止寸前だけど登り切れるのか!?


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マジで登り切れないパターンがよぎる様な状態でしたが、なんとか区界まで来ることができました。

ここからは基本的に下り勾配なので、立ち往生の心配はないでしょうが、この先問題となるのが終点宮古での列車接続。


あんな速度で走ってたら、上米内から区界まで1時間ぐらいかかってたんで、列車はもちろん遅れています。

宮古での乗り換え時間は19分あるんですが、現在遅れが25分ぐらい。


車掌さんが宮古で乗り換える人がいないか聞いて回り、指令と連絡など取っているようですが果たして・・・(と言うか山田線がワンマン運転じゃないのに驚き)


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遅延回復ができれば一番いいんですが、この山あい区間、高速運転なんてできるような線形じゃないので不可能でしょう。

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列車は終点宮古に到着。結果は・・・

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接続できなかったので朝飯に立ち食いうどん。


JR同士ならともかく、あっちは三陸鉄道という別会社。しかも三陸鉄道ってローカル線にしては本数が多いので仕方ない。

山田線レベルに本数が無ければ接続とってくれたんでしょうけどね。乗ってきた列車も遅れてた東北線の接続をとって、盛岡を6分遅れで発車してましたし……あれ原因それじゃね?


秋の山田線に乗る際は、かなり余裕を持った行程を組まないといけませんね。

JR東日本は3月の上旬にもJR東日本パスを発売するそうですが、落ち葉は無くとも3月上旬じゃ線路の凍結や思わぬ寒波で大雪になったりしたら、同じようなことになるかもしれないので、代替案を考えてから乗った方がいいかもです。
 

旅としてはいい思い出になりましたが、並行の路線バスにボロ負け状態だし、わざわざ鉄道を維持する必要ってあるのかなって思っちゃいましたね。マスコンと砂と闘っていた運転士さん、乗客への状況説明や指令との連絡に奮起していた車掌さん、本当にお疲れ様です。


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暇なので反対方向の三陸鉄道でもお見送りしますか。なんか不思議なカラーリングの車両だなって思ったら

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まさかのクウェートからの支援。

どうやら東日本大震災の時に、クウェート政府が日本政府に原油500万バレルを寄贈。日本政府はこの支援をもとに日本赤十字社を通じて被災した各県に交付金を配布し、そこから三陸鉄道にも配分されて被災車両の新造などにも使われたということです。

なのでクウェートに感謝の意を表する車両になっているようです。


この車両に乗りたいところですが、盛ではなく久慈に行きたいのでまだまだ待ちます。


つづく