特急ロマンスカーとして使用されていた小田急50000形VSEが、昨日の臨時列車でラストランを終え、完全引退しました。
白いボディに丸みを帯びた車体断面、そして流線形の顔。
従来のロマンスカーと一味違ったVSE。
しかし、通勤需要と観光需要の両方を捌く目的で製造されたEXEで失われてしまった展望席の復活、連接台車、ミュージックホーン。
完全に新しい顔ですが、小田急ロマンスカーの伝統を受け継いだ車両でした。
VSE登場からまもなくして、
60000形MSEが登場しました。
この青いロマンスカーは、ロマンスカー初の地下鉄進出のためのもので、非常用貫通扉を備えた車両となっていますが、そのフォルムはVSEに非常によく似たものとなっています。
MSE登場後も小田急のフラッグシップと言えば
このVSEでした。
ただまぁVSE登場時に居たHiSEやLSEと言った、先代の連接台車タイプのロマンスカーはすでに引退。
MSEや最新型ロマンスカーのGSEは通常のボギー台車。
連接台車という希少なもののメンテナンス、そして連接台車のために短い車体長、20m車とは異なりすぎるドアの位置。
希少ゆえに引退が早まったと言っていいでしょう。
ロマンスカーの中でも、VSEは非常に人気な車両でした。
自分のようなアラサー世代なんか、特にロマンスカーと言えばVSE!みたいな世代なんじゃないでしょうか?
21世紀製造の車両が形式引退という非常にさみしいお話ですが、下火になりかけてた小田急ロマンスカーを復活させたと言っても過言ではないVSEに、そしてVSEを日常的に運行・メンテナンスをし、ラストランまで無事に走らせてくれた小田急電鉄の関係者の皆様に、ありがとうとお疲れ様を言いたいです。
是非とも
海老名のロマンスカーミュージアムに展示されることを期待しています。