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東京9:09発→小倉13:50着 東海道新幹線のぞみ N700S

2022年12月、九州1週と、JR西日本の残りの未乗区間を乗りつぶす旅に出ていました。今回はその旅行記になります。

まずはN700Sに4時間40分拘束されて、一気に九州入り。

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新幹線で博多まで行くことは何度かありましたが、小倉まで新幹線は初でしたね。

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小倉14:05発→折尾14:18着 鹿児島本線特急ソニック 883系

小倉から短距離ですが特急ソニックに乗車。

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今回は「ぐるっと九州きっぷ」というものを使用させていただきました。特急券を買えばJR九州の特急も新幹線も乗れるので、特急大国九州の独特な特急も乗りつぶしていこうと思います。


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折尾の乗り換え時間でうどん。せっかくの福岡、ごぼ天とかしわは外せませんね。

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折尾14:31発→若松14:47着 筑豊本線普通 BEC819系

筑豊本線に乗って若松へ。BEC819系は先日男鹿線で乗車した
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EV-E801系のベースになった蓄電池車両です。

819系の内装はJR九州感たっぷりですが、車端部の機器室とか、確かに先日乗った車両と構造が一緒です。

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終点の若松駅は単独駅ですが筑豊本線の起点駅。


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元々石炭輸送がメインの路線。ここ若松まで列車で運び、若松港から船で運んでおり、最盛期は貨物取扱量日本一であった若松駅。

しかし今じゃ自動券売機が1つ。

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自動改札機が2つ。

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ホームは1面2線が残るのみ。かなり寂しい雰囲気です。


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これでも北九州市内。

周辺人口も多いはずなんですが、小倉駅方面に行くならバス乗った方が早いはずです。バスで戸畑まで行ってそこから電車に乗ったらさらに早いですたぶん。


位置関係的には北海道の函館本線滝川と旧札沼線新十津川みたいな感じでしょうか。新十津川から旭川に行くのに、わざわざ札沼線乗って札幌経由するか?って話です。超極端な例えですが。

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若松14:59発→直方15:36着 筑豊本線普通 BEC819系
 
同じ列車で戻りつつ、そのまま筑豊本線の南側区間の乗りつぶしへ。

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直方15:45発→桂川16:12着 筑豊本線普通 813系

ここからは電化されている、というか折尾から電化区間で、列車も813系という一般的な交流電車です。

この辺りは博多まで一本で行くことができます。が、

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桂川16:46発→原田17:14着 筑豊本線普通 キハ40系

桂川から博多に向かうのは篠栗線。筑豊本線は再び非電化区間となり、走る列車もキハ40系1両、1日の運行本数は8往復のみと言う、立派なローカル線になります。



ここまで筑豊本線という正式路線名を使ってきましたが、若松~折尾間が若松線、折尾~桂川~篠栗線が福北ゆたか線、桂川~原田間が原田線と、3つの愛称を持つ路線になっています。

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終点、はらだと書いてはるだ。九州らしい読み方ですね。



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原田17:23発→鳥栖17:32着 鹿児島本線区間快速 811系

原田からJR九州名物のどこで快速運転するかよくわかんない区間快速に乗って鳥栖へ。


ここからは新路線、新ルートの方に向かいます。





つづく

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サガン鳥栖で有名な(?)、鳥栖に到着。

鳥栖と言えば、福岡と熊本・鹿児島を結ぶ九州自動車道と長崎方面の長崎自動車道、大分方面の大分自動車道が交わる鳥栖ジャンクションがある交通の要所。

鉄道でも鹿児島本線から佐賀・長崎方面の長崎本線が分岐する九州のハブともいえる地です。


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9月に駅名変更された江北行きの電車。
江北と言う文字を見ると、首都高中央環状線と川口線のジャンクションが真っ先に思い浮かび、江北町という地名を駅名変更で初めて知った無知な者です。

やっぱ駅名って地名を知る意味でも重要だと感じさせられます。

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鳥栖18:19発→武雄温泉18:56着 長崎本線・佐世保線特急リレーかもめ 885系

ここからはリレーかもめに乗って長崎を目指します。

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せっかくのバカでかい行先表示器も、表示内容が多すぎてなんかごちゃごちゃしていますね。まぁリレーかもめに限らず、ソニック運用でもえげつない表示をしているらしいですけどね。

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JR九州名物?謎に広いスペースを使ったデッキ。

もうちょい座席増やせなかった?ってレベルで佐賀まで激混み。結局座ることを諦めてリレーかもめの終点武雄温泉へ。
 
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武雄温泉で新幹線に対面乗り換え。中間改札すら無いってすごい便利です。

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武雄温泉18:59発→長崎19:23着 西九州新幹線かもめ N700S系8000番代

さぁいよいよ本日のメイン、開業してまだ間もない西九州新幹線に乗っていきます。

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完全にかもめ専用編成なんで、どでかいロゴも付いています。

九州新幹線が新八代までだった時の800系も「つばめ」って大きいロゴがありましたね。全通時に消されちゃいましたが。

あ、E3系は「こまち」ってでっかく書いて平気な面して「なすの」とかの運用に入ってましたね。

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乗り換え時間が3分しかないのでそろそろ車内へ。

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陶器が車内デッキ部に展示されていてびっくり。新幹線の車内でこんなことするのか。



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そしてなぜかサンタクロースが乗車していました。撮影時12月だったけどさ、いくら満席にならないと言え、新幹線の座席1つをこのように利用するなんて・・・


そして衝撃的だったのが、
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喫煙ルームありません!

N700系列なんで、反射的に探してしまいましたが、各駅タイプでも30分ぐらいで長崎に着いちゃいますからね。さすがに設置されてないみたいです。

けど万が一全線開業する日が来ましたら、ちゃんと喫煙ルームを作ってほしいと願っています。



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ヤニ切れになりながら長崎到着!

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在来線ホームではYC1系がお出迎え。川重で出場前の車両は見たことありましたが、納車後の車両を見るのは初めて。

ハイブリッドやらYasashikute Chikawamochiとかどうでもよくなる、その独特すぎるお顔。ほんとJR九州の普通列車のデザインはどんどんぶっ飛んでいきますね。


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長崎出身長濱ねるがお出迎えしてくれたので、目の保養をしておきましょう。


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目の保養の後は駅からほど近い場所でちゃんぽん。大盛にしたんですが、かなり量があったし、味もすごくおいしくて大満足。長崎来てよかった。

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そのあとはちょっとだけ路面電車に乗りまして


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ハート岩と眼鏡橋を撮って初日終了。


2日目に続きます。



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まだ陽も登らない真っ暗な長崎中華街から2日目スタート。


長崎をそんなに観光できてませんので、
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真っ暗な出島の横を散歩がてら歩いて長崎駅へ。(路面電車動いてない時間だったんでね。)


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新幹線用の自動改札だけどIC非対応の改札を通って西九州新幹線のホームへ。

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昨日は気が付きませんでしたが、パンタグラフカバーにもかもめのロゴが書いてあるんですね。

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詐欺行先表示の博多行。所要時間は短縮されたものの、乗り換えが必要になってしまった博多~長崎間。観光にどう影響してくるんでしょうね。

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長崎6:17発→武雄温泉6:48着 西九州新幹線かもめ N700S系

せっかく長崎まで来たのに、滞在時間が12時間切ってますが、暗い時間に来て暗い時間のうちに出発です。

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朝一のかもめの車内はガラガラ。だったんですが、途中でJKが乗って来てびっくり。え、新幹線通学なの?


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武雄温泉で接続するみどり(リレーかもめ)に乗り換えるんですが、気が付けばそこそこ新幹線の乗客がいたようで、それにプラスして武雄温泉から乗る乗客もいて、ホームはかなりの方が乗車待ち。


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武雄温泉6:52発→鳥栖7:35着 佐世保・長崎本線特急みどり(リレーかもめ) 783系

リレーかもめ扱いですが、佐世保始発の特急みどりの運用ですので783系です。

自由席は武雄温泉出発時点でほぼ満席。

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長崎からの自由席特急券。 1枚の特急券で収まるうえ、接続ではなく同一列車扱いなのか、在来線区間分も含めて新幹線自由席特急券として販売されます。幹特在特って表示初めて見たかも。

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SAGA佐賀。ここで降りる方もいましたが、それ以上に乗って来る方が多い。特急通勤や特急通学の方がかなり多いですね。

私は途中の鳥栖で下車。

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隣のホームに415系の吉塚行。鋼製車は引退しましたが、ステンレス車はまだまだ現役。

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鳥栖7:59発→大牟田8:49着 鹿児島本線普通 811系

ちょっと錆びた普通列車に乗って、佐賀県から南下して福岡県南部の街大牟田へ。


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大牟田の西鉄側の駅前には、西鉄の路面電車が保存されていました。

西鉄って大牟田でも路面電車の路線を持っていたんですね。



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大牟田9:21発→熊本10:11着 鹿児島本線普通 821系


大牟田から熊本に向かおうとしたんですが、なんとホームにはYC1系とほぼ同じ顔をした電車が。

なんでしょう、やっぱJR九州のこのセンスには付いて行けねぇ・・・・


熊本駅に到着すると
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隣のホームに815系。おそらくこの辺からデザインぶっ飛びはじめましたよね・・・







つづく


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17年ぶりに熊本入り。というか熊本駅、熊本市に来るのは人生初。

初熊本なんで、せめてあれは見ておこうと路面電車に乗車しました。
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昨日の長崎の市電もそうなんですが、どちらの路面電車も結構なスピードで曲線を走行してません?

左右に揺さぶられながら訪れたのは

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熊本城。2016年の熊本地震で被災しましたが、天守閣は復旧済み。しかし完全復旧はあと15年ぐらいかかるみたいですね。


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遠目に熊本城を見てすぐ路面電車で引き返します。その訳は
 
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熊本ラーメンが食べたかったので。次の電車まで時間があまり無かったものの、せっかくの熊本ですもん、食べなきゃ。

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あと熊本と言えばこいつか。駅のコンコースで晒し首にされていました。


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熊本11:20発→鹿児島中央12:16着 九州新幹線さくら N700系7000番代


10年ぶりに九州新幹線に乗って10年ぶりの鹿児島へ。N700系7000番代を九州新幹線区間で乗るのは初めてですね。

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新幹線最南端の終着駅鹿児島中央。車止めの脇から、桜島が顔をのぞかせています。


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800系が止まっていました。2003年の開業時から使われているタイプですね。JR九州オリジナルの新幹線車両で、九州新幹線内のみの運用。なかなか活躍の場が少ない車両になってしまいました。


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鹿児島中央でも西九州新幹線の宣伝をちゃんとしていました。新鳥栖までつながっていれば、鹿児島からでもある程度利用しやすかったのでしょうが・・・


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駅と観覧車が併設されている珍しい駅鹿児島中央。

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駅と言うよりショッピングモール感が出てますね。


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鹿児島の街も路面電車が活躍しています。ここの路面電車は軌道緑化されているのが特徴。

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東日本ではマイナーな路面電車ですが、西日本では結構残っていますよね。下手に地下鉄作って負債抱えるより、路面電車の方が良いと思いますけど、道路交通事情なども考えると地域によってどちらが最適なのかは変わってきますね。


そして鹿児島と言えば!
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やっぱラーメンですよね。さっき熊本で食べてから1時間ちょっとしか経っていませんが、それでもおいしくいただきました。


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鹿児島中央13:10発→都城14:44着 鹿児島本線・日豊本線普通 817系

お腹もいっぱい、というよりはち切れそうになりながら、日豊本線に乗って今度は宮崎県を目指していきます。


鹿児島駅を出て日豊本線に入ってすぐから広がる絶景。

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いやぁ、画像じゃ伝わらない・・・


錦江湾と桜島が見える絶景区間なんですが、如何せん桜島の火山灰で電車の窓が汚いんですよね。

多分これ定期的に洗車しても追いつかないやつですね。

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ちゃんと景色を楽しむのであれば、こういう駅に降りて見た方がいいかもしれませんね。


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絶景区間が終わると山の方に向かっていくんですが、かなり緑が多いですよね。

旅行は12月の上旬だったんですが、この緑具合は南に来たと実感しますね。



その後列車は割とフラットな地形な場所で宮崎県入り。
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列車の終点都城に到着です。


つづく

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なんか味のある吉都線キハ40が待つ都城駅。

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跨線橋を上がると遠くに見える霧島山が美しいです。

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こちらは特急のきりしま。宮崎と鹿児島を結んでいます。

運転士さんがホームを見てると思ったら、ワンマンだから扉扱いしてたのね。特急で車掌がいないってのも斬新ですが、コスト削減で列車本数減らすか車掌を廃止するかの2択だったのでしょう。



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都城駅の駅前。宮崎県第2位の人口を誇る街にしては、ちょっと寂しいと思ったんですが、どうやら都城市の中心地は隣の西都城駅の方が近いみたいですね。


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都城15:08発→宮崎16:12着 日豊本線普通 817系
 
再び日豊本線に乗り込みまして、宮崎市の方へ向かいます。

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やっぱり車窓に緑が多すぎる気が・・・

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5月とか6月の写真にも見えてきますが、宮崎の12月です。季節感バグりそう。

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そういえば窓がさっきの車両と比べて圧倒的に綺麗ですね。洗車して間もないのか、鹿児島方面へあまり乗り入れてなかったのか。


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日南線分岐駅の南宮崎で713系を発見。2両編成4本しか製造されていないというだけで貴重なのに、運用範囲は延岡~宮崎~宮崎空港間という、宮崎県内でしか見れない激レア車とでも言っておきましょうか。

宮崎県に来るのが人生初でしたので、もちろん713系も見るのは初めて。


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貴重な車両を見たあと、列車は終点の宮崎に到着。駅名板これしか見当たらなかった・・・

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階段の広告スペースはななつ星がどん。実物を見たかったんですが、今回はどうしても行程が合わず断念。次九州に来るときはぜひ見てみたいものです。


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宮崎駅はざっとこんな感じ。

初めて訪れた県の中心駅なんで、もっとじっくり探索したいところですが、
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宮崎16:39発→延岡17:42着 日豊本線特急にちりんシーガイア 787系

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博多まで5時間半かけて走る長距離特急列車、にちりんシーガイアに乗り、宮崎県北部の街延岡を目指します。

冷静に考えて5時間半ってやばいですよね。博多から東京まで行けちゃう時間ですよ。それだけ宮崎が遠い、というか九州って広いんですよね。


わざわざ特急に乗った理由ですが、
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特急に乗ればギリギリ日没前に海を見れること、そして

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リニアの実験線跡が見れるから。

山梨のリニア実験線は、そのままリニア中央新幹線に転用されますが、宮崎の実験線は太陽光発電に使われています。

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実験線北側では太陽光パネルも無く、ただの高架橋にしか見えませんね。

リニアの走行試験終了後は、東北大学と宮崎大学によるエアロトレインの実験が行われていたそうですが、現在も使っているんですかね?車窓じゃ全くわからなかったです。


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最後にもう一回海を見て、日没。


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暗くなってから延岡に到着。今日はこの地に停まります。


この延岡から先の区間は、通称宗太郎越えと言われる、青春18きっぷの難所。

延岡~佐伯間を乗り通せる普通列車が1日1.5往復しかなく、早朝1往復と夜間0.5往復のみですからね。


せっかくなので特急列車ではなく、翌早朝の佐伯行普通列車に乗ろうと思い、延岡で前泊です。

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秘境区間との境目になる延岡駅、列車本数が少ないのに駅舎は綺麗。スタバ併設ですよ。

駅前にも綺麗な建物があり、そこに食堂がありましたので、
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宮崎名物のチキン南蛮を頂きました。美味しかったです。



3日目に続く

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