河北新報によりますと、JR東日本は来年2月をめどに、現在不通となっている常磐線の竜田~原ノ町間に代行バスを走らせることを明らかにしたとのことです。
 
竜田と原ノ町以外での乗降はできず、本数も1日2往復のみで検討しているそうですが、原発事故以降浜通り地区の南北の交通網はほとんど寸断されていたので、これは大きな一歩じゃないですかね。
 
 
また、JR東日本は、放射線量の高い富岡~浪江間で、復旧作業の進め方を判断するために被害状況を調査し、年度内に結果を公開するそうです。
 
現時点で復旧がどうとか、そういう話はありませんが、私は案外早期の復旧が可能ではないかと思っております。
 
というのもですね、ほとんど同じ区間を走る常磐自動車道は、原発による通行止め区間の通行再開どころか、来年のGW前までに全線開通させるとのこと。再開ではなく新規開通です。
 
また国道6号線も、自動車のみですが全線で自由通行が可能となるなど、徐々に交通網は復旧してきているんです。
 
 
もちろん依然として放射線量が高い地点が存在するものの、車内を完全に密閉していれば、通過する分にはそれほど大きな問題はないと言ってもいいでしょう。
 
JRが年度内に調査を終え、復旧工事とともに除染も行えれば、かなり線量は下がり、乗客や乗務員への影響はかなり少なくなるでしょう。
 
もちろん乗客がいなければ復旧の意味はありませんが、1日に何本も走らせる必要はありません。1日数本程度の暫定的な再開でもいいんです。線路が通れば貨物だって走らせることができますからね。
 
 
震災前、JR東日本は上野発の常磐線特急を全列車いわき止まりとして、いわき~仙台間にはE653系を使用した新たな特急列車を運行しようとしていました。
震災による不通で計画は変更せざる負えなくなりましたが、少なくともいわき以南から仙台方面への特急需要はあったということですので、常磐線全線の早期復旧、無くはないと思うんだけどなぁ。