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常磐線は複々線化され、快速線は従来通り上野始発着、緩行線は千代田線直通となり、快速線が通過となる綾瀬、亀有、金町、北松戸、馬橋、北小金、南柏、柏、北柏駅の乗客は、松戸駅か北千住駅で快速線に乗り換えるか、千代田線の西日暮里経由を強いられることになりました。


この出来事が今から52年前の出来事。(当時新松戸駅は未開業、柏駅の快速線停車は複々線化翌年)


千代田線西日暮里経由だと特例の運賃制度はあるものの、最終目的地が国鉄線内だと従来の上野口経由より割高になること、上野経由するためには乗り換えが必要になるなどで、緩行線の駅利用者を中心に当時は大問題になったとか。


高度経済成長期、人口増加、通勤地獄。

常磐線を含む首都圏の主要国鉄線では、増え続ける乗客を捌くべく、複々線化などの通勤5方面作戦を急ピッチで進める必要があり、土地の制約、工期の問題などの影響で、無理やり作られた感の否めないのが正直なところ。ただし、そうでもしなければいけなかった当時の事情もあるのです。



んで時は流れて、常磐線複々線化から51年経った去年の10月。


JR常磐線と東京メトロ千代田線の相互乗り入れで運賃が割高になるのは不当として、亀有駅と金町駅の利用者16人が、JR東日本と東京メトロ、そして国に払いすぎた運賃計2万7000円の賠償を求める訴訟が提起されました。


そしてその判決が今日、東京地裁で出まして、裁判長は「経営判断の範囲内で著しく不合理とは言えない」として、請求を棄却しました。(時事通信)



とても妥当な判決だと思います。
 
原告側の記事が弁護士ドットコムにあったのでそちらもぜひご覧ください。


この記事の時点では、「特定の旅客に差別的取り扱いをするとき」には、運賃の変更を命じることができると国に対して主張していたみたいですが、このケースが差別的取り扱いなら極端な話快速通過駅なんて全部差別的取り扱いになってしまうんではないでしょうか?


記事を見る感じ、


北千住駅の乗り換えは高齢者には不便

だから西日暮里で乗り換えてる

西日暮里経由はメトロ挟むから高い!おかしい!



という話ですので、北千住駅の千代田線ホームから常磐線快速ホームまでの動線のバリアフリー化を求めれば良かったのではないでしょうか?


確かにあそこは不便です。しかし不便だから高いけど少しだけ乗り換えが楽な西日暮里経由を選択したってだけで、そのルートを強制されてるわけではないんでね。



また似たような訴訟を起こさせないためにも、利用客のためにも、北千住駅の地下通路まじでなんとかしてほしいですね。





あと弁護士さん、メトロが綾瀬〜西日暮里間をJRに貸与すれば解消する問題とか言うてますけど、その場合北綾瀬民はどうするの?ぜひ説明して欲しいものです。