2023年06月
令和に残る新聞輸送列車

みなさま、荷物車と言うものをご覧になったことはあるでしょうか?
その昔は荷物専用の車両が存在し、客車列車に組み込まれて新聞や雑誌、小口の小荷物などが輸送されていたそうです。
さすがにそれは現役で見たことはないものの、10数年前まで、

房総地区などで、普通列車の車両の一部をこのような幕で遮り、そこに新聞紙を積んで運ぶ、新聞輸送が行われていました。
わかりにくいですが、113系ですね。いつの日からか全然見なくなりました。

そういえば上野駅の地平ホームから出発する211系でも見たことがありました。

その後E233系3000番代が高崎線で運行を初めた直後ぐらいも、上野駅の地平ホームから出ていました。
そして地平ホーム発着が激減した今・・・

まだ走っていました!
土曜真昼間の高崎線。東海道線からの直通列車ですが、上野駅地平ホーム時代と同じく最後尾1号車の車掌室側が荷物室扱いになっていました。

本当に最後尾の最後部ドア部分のみが閉鎖されていました。昔より閉鎖範囲が狭められてますね。
荷物用幕の後ろ側に、微妙にJR東日本トレインシミュレータの広告が見えるのが、令和の現在ということを証明してくれます。
未だに新聞輸送が電車で行われていると思っていませんでしたので非常に驚きました。
コロナ禍以降、営業列車に荷物を積む試みが各地で行われますが、ある意味それの先駆けともいえる新聞輸送。
ただ他の荷物輸送と異なり、新聞自体の需要が落ちていることもあり、いつまで続くのかわかりませんので、記録したい方はお早めに。