2023年05月

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東城~備後落合間の復旧が7月下旬ごろに延期となった芸備線。広島駅近郊でも赤字だったことが発覚しました。(NHKニュース)


芸備線沿線である岡山県と広島県が、JR西日本に経営状況の説明を求めるヒアリングが行われたそうで、そこで発覚しましたのが、芸備線全線区での赤字。


コロナ前2019年度までの3年間の平均収支が示されたそうなんですが、最も利用客者の多い広島~下深川間でも1億4000万円と説明されたとか。



2017年度から2019年度までの平均なので、2018年に発生した西日本豪雨で不通になった期間が含まれているという問題点があるものの、それ以上過去を遡ってもそのデータが今後の路線の在り方にそんなに影響するのか疑問ですし、多少マシになってても赤字と言う事実は変わらないような気もしてならないです。

東洋経済が試算したもので、JR西日本の公式発表ではないものの、2016年度の芸備線広島~狩留家間が営業係数118.2と出されていましたし、少なくともドル箱路線ではなかったでしょう。



非電化路線とは言え、広島から下深川はそこそこ利用者も多く、本数も1時間に2~3本ぐらいはあるような区間なんですけどね。
 

まぁ広島から三次ぐらいまでは、利用促進運動とかそういう活動をすることになるでしょうし、JR的にも廃線とかは考えていないでしょうけど、その区間でも赤字を出している状態と考えると、まぁ備後落合とかあっちの方は存続は絶望的と思ってしまいますよね。



廃線って言われたら悲しいと思うでしょうが、廃線反対とはさすがに言えない・・・

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3月23日の落石の影響で、東条~備後落合間で運転を見合わせている芸備線。


当初の予定では、今月の下旬ごろに運転を再開するという話でしたが、7月下旬ごろに延期となりました。(JR西日本のプレスリリース)



落石対策工事を行うための延期だそうです。

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必殺徐行で事故対策だけでなく、ついに落石自体を防ぐ方向になったみたいですね。



これで必殺徐行区間がどうなるかとか、土地権利の関係はどうなのかとか、気になる部分は多々ありますが、莫大な赤字を生み出している区間で、これまた莫大な費用をかけて、JR西日本は芸備線の運行を継続していくことを決意しました。


鉄道ファンの皆様、芸備線が運行を再開しましたら、ぜひ青春18きっぷ等の格安切符ではなく、可能な限り普通乗車券で乗って、売り上げに貢献しましょう。



以上、運転再開したら、木次線の乗りつぶしついでに、久しぶりに当該区間を乗りに行こうと思っている超特快でした。

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