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※画像は津軽線と同形式の羽越本線GV-E400系

福井新聞によりますと、28日にJR東日本と青森県などで開催された地域交通の在り方を話し合う会議にて、昨年8月の豪雨で被災し不通になっている津軽線蟹田~三厩間について、JR東日本は単独で維持管理することは困難と表明。

上下分離方式による存続か、バスや乗り合いタクシーへの転換するかの両案を示したとのことです。


上下分離の場合、自治体の負担額は年間4億円を想定しているとのこと。



存続か廃止か。

今後も地元との協議して決まっていくことになりますが、廃止の可能性があるため、不通区間の復旧工事も当面着手できません。



被災個所の被害拡大防止処置は行われているみたいですが、復旧工事をするとなると、数か月はかかる見込みだそうですし、冬の降雪、春の融雪の期間を考えると、工事を行える期間も限られます。

協議自体も期間を要すること、沿線人口が今後も減少すること、そもそもの利用者数が少なすぎること、盲腸線末端区間貨物輸送無しということ、並行道路が整備されていることを考えると、廃線になる可能性が極めて高いと思われます。


外ヶ浜も今別も、2015年から2020年にかけて、どちらも人口が10%以上減少しており、鉄道施設の維持にお金を出す余裕があるのか、そして沿線に高校が無いみたいですし、今後誰を乗せていくのか。




もし鉄路を残すのであれば、青森県頼みになるかもしれませんね。

青い森鉄道線の第三種鉄道事業者が青森県であり、上下分離方式の鉄道事業というものを第三セクター鉄道でいち早く導入した例ですので、この手の話に強いかもしれません。詳しくは知らんけど。



どちらにしても、JR東日本が今まで通り直営でやっていく未来は完全に閉ざされていますので、地域住民のためにも、どっちつかずの状態が続くのではなく、早く結論を出してほしいところです。